私は週末しか出ないけど、おしゃべり系のバーをやっています。
ブログ紹介のページにペタっとプロフィールを貼ってますが、Bar businessと書いてあるソレです。
このブログは20~30代の方を主な読者層として想定しています。
とりあえず、お伝えしたいのは、
ワインは同年代の友だちと飲むのが一番です。
ワイン界にはマウントおじさんとブルゴーニュおばさんという妖怪がいるんですよ。
妖怪同士でコンパすればいいのに、おじさんは若い女子と飲みに行きたがります。
ゴルフとかもそうだけど、おじさんが絡むと楽しくないんですよ。
それで、少し前に20代女子のお客さんから被害届を受け取りました。
上司にマウントを取られたA子さん
被害者のA子さんはワイン好きのセールスウーマン。
元気ながんばり屋さんで、電池が切れたら飲みに来てくれます。
A子さんは、「なんか甘酸っぱいのがおいしいじゃないですかぁ~」というカジュアルなワイン好きです。
不幸なことに、おじさん上司がA子さんもワイン好きだと聞きつけた。
更に不幸なことに断りきれず、A子さんはおじさんとワインバーに行くことになりました。
どんなワインが好きなの?
えっ?どんなって言われても…あまり酸っぱくないのが…
自分なりにいろいろ話したそうですが、「ワイン好きって言えねーな」と吐き捨てるように言われたそうです。
私が代わりにやってやろうかと思いましたよ。
ああいう人はなんて答えたら満足するの?
パーカーポイント90点以上のワインが好きって言ってやれ
偽初心者のおじさんにマウントを取られたB美さん
いささか古い話で恐縮ですが、私がワインを飲み始めた8年ぐらい前の話です。
ワインおいしいなと思って、軽い感じのワインスクールに行きました。
もちろん初心者向けの講座だけど、なぜか詳しいおじさんがいるんですよ。
スクールには、おとなしそうな奥様のB美さんも来ていました。
他人のコメントにケチをつける
順番にテイスティング・コメントを発表します。
詳しいオッサンは、B美さんが発表するたびに大げさに首を捻るんですよ。
私は感じ悪いおじさんだなと、やってやろうかと思っていました。
遂に詳しいオッサンは、B美さんのコメント中に「そうかなぁ..」とか言い出した。
私は食い気味どころか被せて「わかるぅ~、香るよね~!」
B美さんはスクールをやめてしまいました。
私も雰囲気が悪いと言ってやめました。
おじさんがオッサンに変わってますけど
次々とマウントおじさんが育つワイン界
私はワインが好きなだけで、ワイン屋とか愛飲家が好きなのではありません。
ちょっと疑問に思うことが少なくないです。
あちらこちらにマウントオッサンの話は転がってます。
いじめの構図となんら変わりません。
A子さんの場合は部下でうるせーよと言えない立場、B美さんはおとなしい人でうるせーよと言い返せる人じゃない。ややこしそうな人にはやらないんです。
他に用途がない知識
なぜ、いつまでたってもこうなんでしょうね。
仕事やコンクールに出るなどの目的がなければ、ワインの知識は初心者相手にマウントを取る以外に用途がないからです。
本来は知的好奇心を満足させたり、自分のとってのおいしいワインを探すためです。
でも、人間はそんなことでは満足できない。
人によっては高いお金を払って得た知識を誰かに言いたくて仕方がないのです。
批判的なコメントが詳しい人の証
そして、人間は年を取るに従って、どんどん批判的になっていきます。
お客さんの中にもこんな人じゃなかったのにと思う人がいます。
ワインの口コミにいらっしゃいました。
軽すぎる!薄い!
カーッ、ペッ!みたいな口コミをするな
パッと見たら50代男性。
なぜかワインを批判的に評価すれば詳しい人みたいに思ってる人が多いですね。
ワインを批判的に評価するように、他人を批判するのです。
それがワイン界の詳しい人なのです。
詳しい人はプロではありませんよ。
カジュアルなままで飲ませてあげてください
私たちのお店はウイスキーや焼酎がメイン。
ワインはボトキープができないでしょ。
ワインバーをやりたかったけど、私のお客さんは私にワインバーは期待してません。
カジュアルな層との棲み分けがない
ウイスキーはカジュアルな層とシングルモルトマニアの棲み分けができているように見えます。ハイボールでイェーイな人が普通にいるじゃないですか。
シングルモルトマニアの中には、なんだよと思ってる人もいます。
でも、カジュアルなライト層のマーケットが既に出来ちゃってるんですよ。
そこに入ってワーワー言う人は聞いたことないですね。
ワインもそういう風になればいいのにと思います。
知識探求する人は、おしゃれ飲みをあれはあれでいいんじゃねと思えばよいです。
おしゃれ感があるからワインが好きな人もいるわけで、必ずしも知識が必要なわけじゃない。そういう人に知識ベースの話を持っていくことが、大人気ないと思うんですよ。
知識を得れば楽しいばかり
ワインはもっと知れば楽しいですよの一点張りなんですよ。
そのとおりだとは思いますよ。
ワインを教える人は、初心者にマウント取るなんて言語道断と思ってるでしょうね。
でも、ちょっと知識偏重が過ぎるのでは?と思います。
もっとかわいいラベルがありますよとか、炭酸で割ったら美味しいワインとかあってもいいと思います。
ボジョレーをイェーイ飲みしてた昔の人は、カジュアルなライト層だったんでしょ。
ワインの知識なんてなかったと思いますよ。
タチが悪いことにその世代なんですよ、マウントおじさんは。
おしゃれだからとか雰囲気で飲む人を、昔のように楽しく飲ませてあげてほしいです。
オッサンも飲んでたでしょ?
俺はそんなミーハーやない
肩パッド女にモテなかったんだ..
ワインバーで出現するブルゴーニュおばさん
次の妖怪にいきましょうか。
この商売は近隣のお店に行き来するものです。
ワインバーに飲みに行ったり、マスターに飲みに来てもらったりの付き合いがあります。
そんな中でワインバーのイベントがあると、やっぱり顔を出すものでございます。
そして、遭遇するのですよ。
なかなか排他的なブルゴーニュおばさん
とにかくブルゴーニュなのです。
なんか分からないけど、ブルゴーニュおばさん少なくない。
でも、この妖怪はマウントのオッサンに比べたら、度が過ぎなければチャーミングですよ。
エレガントではないです
愛が強すぎるんですよ。
それはいいと思うんだけど、お酒のイベントは社交の場なので、自分の話したいことを一方的に話す場ではありません。
ブルゴーニュが好きなの、ブルゴーニュ、ブルゴーニュ、ブルゴーーーーーニュ!
来るなよ呼ぶなよって思うけど、常連さんだと声を掛けないわけにはいかない。
ワインはいろいろ飲んでみるのも楽しいじゃないですか。
ところが、なかなか排他的なんですよ。
誰だっけなぁ、誰かに似てる。
何を飲んでもやっぱりブルゴーニュ
第2幕はフランス旅行の話が始まるんですよ。
とにかく、よくしゃべる。
やってやろうかと思ってマスターをチラッてみたら、顔をしかめてダメダメって首を振る。
誰かに似てるんだよなぁ。
いくつかのワインを飲みつつ、やっぱりワインの話をするのですが、
でも、やっぱり私はブルゴーニュ!
誰も聞いてないのに、話をここに持って行く。
一種のコミュニケーション障害ですよ。
KPOPSファンに似てる
誰かに似てる..思い出した!
SEVENTEENもいいけど、BTOBもうまいと思うけど、
でもでも、やっぱりBTS!
よく似とるな。
愛が強すぎるのと、排他的なところがKPOPSファンと似てるんですよ。
KPOPSファンの私も気をつけないといけないなと思います。
カジュアルにワインを楽しもうよ
なんか勉強しないといけないみたいな雰囲気があるじゃないですか。
本ぐらい買ってもいいかもしれないけど、あまりそこに引っ張られなくてもいいでしょ。
仕事にしない限り用途がないですからね。
私は地理や歴史、データが大好きな人間です。
ワインのうんちくも実は大好きで、面白そうなのがあるとセミナーも受けます。
でも、それは友達と楽しく飲むのに必要なことではありません。
友達と飲むのが一番です
楽しくおいしくお酒を飲むには、
何をどこで飲むかや知識の有無より、誰と飲むかの方が遥かに大事ですよ。
同年代の仲が良い友達と飲むのが一番です。
普段ワインを飲まない友達でも、ちょっと飲んでみない?って誘うとよいと思います。
私も友達とわいわい楽しく飲んでますよ。
飲んでるうちに一緒にお店をやってる親友が整いました!
サングレ・デ・トロとかけて、
オペ前のニューハーフと解きます。
その心は?
ぶら下がってます。
うまいっ、エレガント!
ブルゴーニュおばさんの方が上品やないか!